錦光山和雄の「粟田焼&京薩摩」Blog

京都粟田窯元で「京薩摩」の最大の窯元であった錦光山宗兵衛の孫によ

旅するチョウ、アサギマダラ

 

 いつだったかの朝日新聞
「季節を旅して」という記事が掲載されていて、
旅するチョウとして知られるアサギマダラが、北海道で夏を過ごし、
各地に飛来して、フジバカマの花の上を飛び回り、
長距離を移動して南西諸島、台湾などで越冬する
と書かれていました。

 

           朝日新聞の記事



 ふと台湾か、と思いました。


台湾といえば、わたしは忘れ去られた詩人・作家の西川満さんを
モデルにした「華麗島、帝国の詩人たち」という小説を書いたのでした。
 この小説は、本として出版できる当てもなく、日の目をみることはない
かもしれません。


 「そんなのズルいよ」と言われるかもしれませんが、ここで、その小説に登場する人物の写真を掲載させてもらいたいと思います。


 最初は戦前の台湾で日本語文学の発展に尽力した若き日の西川満さんです。

 

若き日の西川満氏

 次は西川満さんの弟子で、台湾の川端康成といわれた台湾人作家の葉石濤さんの中学時代の写真です。なぜこの写真かというと、鳳凰木の花咲く台南の街で西川満さんがはじめて葉石濤さんにあったのは、彼がまだ中学生のときだったからです。

 

中学生時代の葉石濤さん

       葉石濤記念館(台南)

 鳳凰木の花といってもご存知ない方が多いかもしれませんので、その写真も掲載しましょう。

 

鳳凰木の花(台南)

 わたしの小説のなかで
異彩を放つ女性、楊千鶴さん(真ん中の女性)です。彼女のお蔭で
わたしの小説はかなり面白くなったと勝手に思っています。

 

     楊千鶴さん(真ん中の女性)

 最後に、西川満さんの台湾におけるネガティブな評価をおおきく変えた張良澤先生の写真を掲載します。

 

  

     張良澤先生とともに

  いつの日か、拙稿「華麗島、帝国の詩人たち」が皆さまの目にふれられる日が来ることを祈って筆をおきます。

 

 

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