錦光山和雄の「粟田焼&京薩摩」Blog

京都粟田窯元で「京薩摩」の最大の窯元であった錦光山宗兵衛の孫によ

Fantastic! AlessandroCordoさんのティーカップセット

©Alessandro Cordo

 

イタリアのアンティック・コレクターのAlessandro Cordoさんが錦光山宗兵衛のティーカップセットをお持ちなので紹介させていただきたいと思います。

©Alessandro Cordo
©Alessandro Cordo
©Alessandro Cordo
©Alessandro Cordo

 上の画像をご覧になっていただくと、分かりますように、
蝶やバッタ、トンボ、蝉、カマキリ、ホタル、蜂に加えてカエルまで描かれています。
 絵じたいは流れるような筆致で、あっさりしていて、雑な印象すら与えますが、筆に勢いがあり、虫たちが生き生きとしていて、軽妙洒脱な雰囲気の作品となり、なにかとても楽しい気分になります。
 
 また下の画像をご覧いただくと、高台がヘビになっているのも、どこか、和製アールヌーヴォーのテイストも感じられて、わたしはとても面白い作品だと思います。
 こんな面白い作品を祖父の錦光山宗兵衛が作っていたのかと思うと、なぜかとても微笑ましくなるのです。

 

©Alessandro Cordo

 
 このような流れるような筆致の作品は、拙著「京都粟田焼窯元錦光山宗兵衛伝」に詳しく書きましたが、明治42年(1909)に商標登録された錦光山のブランド(裏印)「Royal Nishiki」に多く見られのですが、この皿には、「日本京都 錦光山造」と書かれているのが驚きです。
 
 「錦光山造」のブランド(裏印)は、伝統的なデザインが多く、他の作品とは一線を画すもの多いのですが、Alessandro Cordoさんのティーカップセットが「錦光山造」となっているのはちょっと不思議な感じがします。

 いずれにいたしましても、Alessandro Cordoさんのティーカップセットは鑑賞するだけでなく、日常のティータイムを楽しむことができ、Alessandro Cordoさんも愉しいひと時を過ごしていただきたいと思います。

 また最近は地球沸騰の時代といわれ気候変動が心配され、また戦争が多く殺伐とした時代となっていますが、ティーカップセットに描かれている生き物が焼物のなかだけでなく、この地上の大地でいつまでも生存し続けることを願わずにはいられません。

 

©Alessandro Cordo
©Alessandro Cordo
©Alessandro Cordo

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