京都粟田焼窯元錦光山宗兵衛 -世界に雄飛した京薩摩の光芒を求めて
Kinkozan Sobei: the story of an Awata Kiln
A study of Kyo-Satsuma,Kyoto ceramics that touched the world
朝日新聞記者で現在ハフポスト日本版ニュースエディターの私の姪である錦光山雅子が、今日9月19日は「名字の日」ということで、珍名として「錦光山」のことをHUFFPOSTに書いている。
子供のころ、彼女は「錦光山」という珍名ゆえに、からかわれたり、いじめられたりして散々苦労したようである。そのトラウマを大人になっても引きずったと言う。
そんな彼女が「錦光山」という名字に対して少し変わって来たのは、大学生になってからだと言う。周りに「錦光山」の由来を知っている人がポツポツ現れ、綺麗な名前だねと言われたり、また卒業論文で「錦光山」のことを書き、そのルーツを知ったからだと言う。
彼女は「錦光山」にまつわる、おそらく錦光山を名乗った者にしかわからない、びっくりするような数々のハプニング、涙と笑いの苦労話を綴っている。それは、珍名でない人には想像もできないようなハプニングかもしれない。
私自身は「錦光山」という「全山、錦のように光り輝く山」という語感の壮麗なイメージが好きで、とても素敵な名字だと誇りを持っているが、彼女に同情しつつも、思わず笑ってしまわずにはいられなかった。彼女には悪いが、そのハプニング、苦労話がそんなことがあったのかと、結構、面白いのである。
そして彼女の筆は、いまや「錦光山」が絶滅寸前であり、私のことにも触れてくれている。そのエピソードは本当であるのだけれども、親としては娘に婿養子を取ることを強いて、結婚が難しくなったりすることはやはり望まなかった、とだけ記しておこう。そして彼女の筆は、外国籍の夫、また日仏米の3つの国籍を持っている息子のことに触れ、「選択的夫婦別姓」の問題に触れている。
実際は涙あり笑いありの苦労話なのであろうが、それを率直に書いているだけに、それがかえってウケるのである。今、彼女は「錦光山」という名字を自分のアイデンティティのひとつとして受け入れ、その存続を願っている。うれしいことだ。
さて、私も絶滅危惧種の「錦光山」のひとりとして、何をしなければいけないのか、少し考えなければならないのだが……ウーンと唸るのみ。ただ一言いえることは、こうした問題は珍名、非珍名にかかわらず墓の存続などで起こっていることであり、それが日本の伝統工芸、伝統文化の継承の深刻な問題にもなっているということです。その意味で錦光山雅子の記事はいろいろ示唆に富む内容と言えるのではないでしょうか。
錦光山雅子のHUFFPOSTの記事は以下でご覧いただければ幸いです。
http://www.huffingtonpost.jp/masako-kinkozan/familyname-choice-a-23531890/
ないしは
http://www.huffingtonpost.jp/2018/09/19/familyname-choice_a_23531890/
ですのでよろしくお願いいたします。
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