錦光山和雄の「粟田焼&京薩摩」Blog

京都粟田窯元で「京薩摩」の最大の窯元であった錦光山宗兵衛の孫によ

鼻血顛末記

 

 私事で恐縮ですが、鼻血がなかなか止まらなくて困ったことがありました。
 朝起きて鼻をかんだりすると、左の鼻から血が出て止まらないのでティシュを詰めて静かにしているのですが、それでも止まらないのです。仕方がなく血で真っ赤になったティシュを何度か取り替えるのです。

 鼻血が出ても、いずれ止まるだろうと、そんなに心配していなかったこともあり、鼻血はかれこれ一カ月くらい続いたでしょうか。それでも、ウォーキングしている最中にも鼻血が出るので、ティシュを慌てて詰めて、マスクで隠して歩いたり、外出先でも鼻血が出たりして、なかなか止まりませんでした。仕方なく耳鼻咽喉科の医者に行ってみることにしました。

 医者は、鼻腔は繊細だからティシュを乱暴に入れないでそっと入れて、取り替えてはいけない、止血の方法としては鼻を指でしばらくつまむこと、あんまり止まらなければ、少し痛いけどレザーで鼻腔を焼く方法もあると言っていました。

 どうしょうかと考えましたが、臆病なわたしはレザーで焼くときに痛かったらどうしょうと怖くて放っておくことにしました。その後も、鼻血が出ると指でつまんで止血するものの、鼻血は頻繁に出るし、友人たちも、子どもじゃないんだから痛くても、レザーで焼いてもらった方がいいのでは、と言うので1週間後に医者に行きレザーで焼いてもらうことにしました。
 痛かったらどうしょうと固まっているわたしに、医者は麻酔薬に浸したガーゼを両方の鼻の穴のなかに入れくれたので、わたしは少し安堵しました。十分後、レザーで鼻腔を焼いたのですが、少し鈍痛のようなものを感じ、また肉の焼ける異臭がしましたが、無事に終わりました。正直ホッとしました。

 医者に一週間くらいの間に鼻腔にかさぶたができるので、それは取ってはいけないと言われたのですが、2、3日するとかさぶたができ、鼻のなかがモゾモゾするので、しばらくは我慢していたものの、どうしても取りたくなり、ついに何度も取り出してしまったのです。困ったもんです。
 そんな話を知人にしていましたら、鼻血を止める治療をしたのはいいけど、その原因を直した方がいいんじゃないかと言うので、2、3日考えてから内科の病院に行って相談しますと、血圧を測ってくれました。そして血圧が160ー100、脈拍53で血圧が高いから、血圧降下剤を飲んだ方がいいだろうと血圧降下剤を処方してくれました。

 人によっては、血圧は頭や足に血液を送るのだから、あんまし血圧をさげると痴呆症になりやすくなると言う人もいて、少し複雑な気持ちですが、とりあえず飲んでいます。

 また有名なタレントさんが亡くなったこともあり、寒暖差が少なくなるようにヒートショック対策をしたり、そんなこんなで、今年の10月から12月にかけて鼻血にふりまわされる日々となりました。

 同じ鼻血でも「ナミビアの砂漠」の河合優実さんの鼻血ならまだ可愛いくて救われるのですが、年の瀬も押し詰まったお忙しいなか、わたしがごときの鼻血など、なんとも、つまらない話におつきあいさせてしまい、申し訳ありませんでした。
 新春を迎えるにあたって、皆さまのご健康をお祈りいたします。

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