錦光山和雄の「粟田焼&京薩摩」Blog

京都粟田窯元で「京薩摩」の最大の窯元であった錦光山宗兵衛の孫によ

芥川賞受賞作・砂川文次の「ブラックボックス」

砂川文次氏の芥川賞受賞作「ブラックボックス」を読んだ。 主人公は自転車便メッセンジャーの仕事をしているサクマ。 冒頭、雨の降る日、サクマは交差点で進入してくるベンツを避けようとして転倒し、地面にたたきつけられる。 サクマは、ふざけんなよ、と内…

いのちの豊穣さを寿ぐ翁の舞:NOH "OKINA " CELEBRATING DANCE BY OLD MAN

能の”翁”は能にして能にあらずといわれていますが、 ”翁”の舞のはじまりは、 翁がしずしずとすり足で舞台正面に進み出て深々と一礼すると、舞台右手の笛座前におかれた面の入った面箱のまえに座してはじまります。 そして突如、 とうとうたらりたらりら、と…

春告げし花:Ume blossom touch the spring

寒いなかで 凛と咲く 梅の花が好きだ 小さくて固い蕾は コロナ感染拡大が続く 過酷な世の中に じっと堪えてる 子供たちのようだ 梅よ 春を告げし 花となれ! 〇©錦光山和雄 All Rights Reserved

On the Street

わたしはストリートで詩や小説を書き、エッセーも書く。 書き終わると、春の香りのするベーコンとブロッコリーのペペロンチーノを食べ、泡の綺麗なビールを飲む。 そして時々、みずからのチカラで甘味と酸味をつくりだすという麹のはいった酒を飲む。麹の不…

サイゾーのSDGs特集:ラッパーDADA&Web3.0&バルバドスの歌姫・リアーナ

bar 表紙&グラビアはグラビアアイドルの鈴木ふみ奈さん。 特集記事は、持続可能な世界をつくるというSDGs。 SDGs特集のユニクロの新疆綿問題とかスタジオジブリの作品の持続可能性など、いろいろな記事があるなかで、わたしの目を引いたのは ラッパーのDADA…

英語読みのプロが語る 文学作品に学ぶ英語の読み方・味わい方

本書は、英語読みのプロ14名が、 ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』、 チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』、 バーナード・ショウのミュージカル「マイ・フェア・レディ」の原作となった『ピグマリオン』、 C・S・ルイスの『ナルニ…

ベトナムの思い出

2015年11月1日~8日まで日本民間外交推進協会のベトナム訪問団の一員としてハノイ、ダナン、クアンガイ、クアンナム、ホーチミンを訪れ、サン国家主席を始めベトナム中央・地方政府要人と面談してきました。 折から中谷防衛大臣、習近平国家主席の訪越の時…

LAST NIGHT IN SOHO:THE CINEMA OF SWINGING LONDON

LAST NIGHT IN SOHO この映画を見ていると、最初にロンドンに行った頃のことが思い出されてきます。 白い雲を抜けて、ヒースロー空港に向かう上空から眺めたロンドンはどこか霞がかかったような印象がありました。初めての駐在員で、まだ住む家がなかったの…

エスプリのきいた福田美蘭展:The skill&spirit of Fukuda Miran

福田美蘭 「見返り美人 鏡面群像図」 福田美蘭展に行ってきました。 そして感じたことは、こういう絵画こそ知性が溢れる、エスプリが効いているというのだろうか、ということでした。そのほんの一端をご紹介いたしましょう。 冒頭の画像は、江戸の絵師・菱川…

曼荼羅の高野山:Koyasan in Mandala

南海電鉄高野線の電車は、橋本をすぎた辺りから勾配のある鉄路をのぼりはじめ、極楽橋に着くと、そこから急峻な崖のような急勾配の斜面をケーブルカーで登っていきます。 高野山駅からバスに乗り、くねくねと曲がった坂道をのぼっていくと、女人堂辺りから急…

風の吹く部屋:Staying in TAWARAYA

私が証券会社に勤めていた頃、イギリスの資産運用会社・トッシュ・レムナントのワットさんという典型的なシティのバンカータイプのファンドマネージャーを銀座で接待したことがありました。 そのときに、ワットさんが度の強いメガネのせいもあってシニカルに…

「証拠の阿弥陀」の大原 勝林院:Shourinin Temple of Buddha Amidanyorai

阿弥陀如来 とある秋の日、大原の古刹を訪れた。 なだらかな坂道を上っていくと、コスモス畑があり、道端には秋海堂で咲いていた。さらに、呂川の清流のせせらぎの音を聞きながら歩いていくと、坂道はかなり急峻となり、法然上人の一行もこの坂道をゆっくり…

東京浅草の老舗・旦那衆のまえで宗兵衛を語る:Speech in the Rotary Club of Tokyo Asakusa

色絵金彩山水図蓋付箱 七代錦光山宗兵衛(絵付 素山)kinkozan Sobee Ⅶ Victoria&Albert Museum London 2021年11月1日、東京浅草ロータリークラブにお招きいただきまして、「世界に雄飛した京薩摩の魅力を探る」というテーマで卓話という形で、浅草の…

〇鍋の店、京都 大市:Japanese Restaurant of Soft-shelled turtle、Daiichi

何年か前に、たまたま店のまえに来たので、店のなかに入ったものの、あいにく持ち合わせが少なくてあえなく退散したことがあったので、今回寄ってみることにした。 暖簾をくぐって、仕舞屋ふうの店のなかに入ると、飾り気のない広い土間があり、左手奥に調理…

三代将軍義満の祈りの寺・相国寺:Shoukokuji ・The Zen Buddhist Temple of Shougun Yosimitu

室町幕府・三代将軍足利義満 臨済宗相国寺派大本山・相国寺は、室町幕府三代将軍義満がすでに亡くなっていた夢窓国師を勧請開山として建てた寺院で、室町幕府のあった花の御所といわれていた室町第の東隣にあったという。 わたしが相国寺に関心を持ったのは…

足利尊氏の眠る庭・等持院:The Garden of Muso-kokusi、Toujiin Zen Buddhist Temple

等持院・夢窓国師の庭 臨済宗天龍寺派の寺院である等持院は、足利尊氏が夢窓国師を開山として中興した、足利氏の菩提寺であるという。 方丈の入り口には、関牧翁老師の迫力ある顔をした達磨の絵がかかげられている。 達磨図 方丈をめぐって霊光殿に行くと、…

臨済禅の庭・退蔵院:The Garden of Taizo-in Zen Buddhist Temple

退蔵院庭園 「初代諏訪蘇山展」を見終わったあと、臨済宗総本山妙心寺の塔頭のひとつに退蔵院があることを知り、たしか名園があることを思い出して寄ってみることにした 。 山門を抜けて左折すると、紅しだれ桜の両側に陰陽の庭があった。 陽の庭で白砂のう…

『雨過天晴』の青磁・初代諏訪蘇山展:Suwa Sozan's Blue

青瓷不遊環花瓶 初代諏訪蘇山・没後百年記念典IN妙心寺大雄院 12、13世紀の南宋時代に中国龍泉窯で焼かれた「砧(きぬた)青磁」を探求し再現した金沢出身の初代諏訪蘇山(1851~1922)の展覧会が、臨済宗総本山の妙心寺塔頭大雄院で開催される…

本日、日経新聞朝刊「世界を魅了 明治の焼き物 十選」に錦光山宗兵衛作品が掲載

明治・大正時代、直径28センチ、京都国立近代美術館蔵 本日、2021年7月19日の日経新聞朝刊最終面、 「世界を魅了 明治の焼き物 十選」に、 わたしの祖父七代錦光山宗兵衛作「花蝶図大八」が掲載されました。 その記事のなかで、美術史家の森谷美保…

真夜中の観覧車:錦光山和雄初期短編小説集より

丘陵の上にある病室から観覧車がみえた。観覧車は、夕方になるとライトアップされ、夜空に色とりどりの光を点滅させている。光の点滅が止まると、三本の太い鋼管で支えられた観覧車の円い縁の白いイルミネーションだけが光っている。 夏も終わり近くなり、少…

少年の日のびわ

#房総びわ 少年の日 屋根にのぼりて びわの実を 口いっぱいに頬ばりて 大きなタネを飛ばしけり #房総びわ #初物 #台風被害からの復旧応援

大阪薩摩・藪明山の新たなる発見&知見: YABU MEIZAN

平成記念美術館ギャラリー「藪明山の世界」展より 私が敬愛しております大阪歴史博物館・学芸員の中野朋子さまより大阪歴史博物館・研究紀要(第19号)掲載の論考をご恵送たまわりました。 そこには中野朋子さまが長年研究されてこられた藪明山の新しい知…

追憶のオーガスタ:The Memory of Augusta

松山英樹がマスターズトーナメント優勝という快挙をなしとげた。 TV画面を見ていて、オーガスタの記憶がよみがえってきた。 2005年4月7日から10日、米ジョージア州のオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで開催されるマスターズトーナメントを見れ…

「錦光山宗兵衛伝」の秘密:The secret of Kinkozan Sobei ,the story of a Awata Kiln

「京都粟田焼窯元錦光山宗兵衛伝」 「錦光山宗兵衛伝」の秘密とはなにか。 秘密といっても自らの不手際をさらすようなもので決してほめられるようなものではありません。 まず冒頭の画像をご覧ください。そこに拙著「京都粟田焼窯元錦光山宗兵衛伝」の表紙を…

「アートがわかると世の中が見えてくる」拝読記

前崎信也著「アートがわかると世の中が見えてくる」 京都女子大学准教授の前崎信也先生の「アートがわかると世の中が見えてくる」を読んで、久しぶりに目からウロコが落ちる思いがしました。前崎信也先生のこの本で目からウロコが落ちたことはいくつかありま…

アーティゾン美術館で「琳派」の系譜を見る

アーティゾン美術館の「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」展を見てきた。 同展によると、琳派というのは、京都の裕福な呉服屋・雁金屋の次男で尾形乾山の兄であった尾形光琳(1658-1716)の「琳」から付けられた名称であるが、師として直接教えを受け…

世界的な脳機能学者・苫米地英人博士のお父様、苫米地和夫様のご逝去を悼む

世界的な脳機能学者の苫米地英人博士のお父様の苫米地和夫様が、9月20日午前8時22分、ご逝去なされました。苫米地和夫様は旧日本興業銀行(現みずほ銀行)常務、和光証券(現みずほ証券)社長・会長をなされ、日本証券業協会、経団連などの理事を歴任…

BANKSY GENIUS OR VANDAL ?:バンクシー展 天才か反逆者か

LOVE IS IN THE ATR 横浜で開催されている「バンクシー展 天才か反逆者か」を見てきました。 私はバンクシーというのは、街角の壁に落書きを描く、サブカル的でパンクなスト リート・アーティストかと思っていましたので、彼がスタジオでいろいろな材料を使…

語学・英語系の老舗出版社の開拓社の新刊情報のご案内

昭和2年創業の語学・英語系の老舗出版社である開拓社の大変ご好評をいただいております新刊18点のご紹介です。 最後にコロナ禍でキャリアアップ&収入アップのためにTOEICなどの英語資格試験の受験の合格を目指すなど英語を学んでいる方のために開拓社の…

英語の達人になる道:クリエイティブな右脳をトレーニングして、"英語脳”をつくる

写真協力:苫米地英人博士 昭和二年創業の老舗・語学系専門出版社であり、①1973年刊行のホーンビーの 「新英英辞典」(下記画像参照)②2005年の発売以来、いまだに版を重ね大好評を 博しております、当社の永遠のロングセラーで、いつも座右において…