錦光山和雄の「粟田焼&京薩摩」Blog

京都粟田窯元で「京薩摩」の最大の窯元であった錦光山宗兵衛の孫によ

威厳あるもの

威厳あるもの。 直立不動で精一杯背伸びしている皇帝ペンギン、 威厳があるがどこか愛らしい。 初夏のつよい日差しのなか、黒い全身に黄色い鎧を身に着け、ブンブンとびまわる、 熊ん蜂、黄金の蜂蜜をどこかに隠し持っているのだろうか 堂々とのっしのっしと…

エドガルド・モルターラ:ある少年の数奇な運命

この映画は実際にあった史実を元にしているそうだ。 1858年、ボローニャのユダヤ人街で、乳児のころ、何者かによってカトリックの洗礼を受けた、7歳になろうとする少年エドガルドが教皇ピアス9世から派遣された異端審問所警察によって連れ去られる。 ユダヤ…

打海文三の「我が青春のウルトラマンタロウ」

"> わたしの敬愛するミステリー作家の打海文三は、1992年に「灰姫 鏡の国のスパイ」で第13回横溝正史ミステリ賞優秀作を受賞して作家デビューした。 2002年に「ハルビン・カフェ」で第5回大藪春彦賞を受賞。 その後、「時には懺悔を」や「裸者と…

英語史研究者堀田隆一先生、「ハリウッド映画と英語の変化」をvoicyでご紹介

英語史研究者堀田隆一先生、「ハリウッド映画と英語の変化」をvoicyでご紹介❣️ 「ハリウッド映画と英語の変化」 2024年4月発売 この本は英語の方言やタブー語を含めてハリウッド映画で英語がどのように使われてきたのかハリウッド映画の英語史であり面白くて…

花冷えの権現堂桜堤のお花見

権現堂 "> た花冷えで権現堂桜堤についたころにはお腹がすいていた。 桜堤をあがっていくと人だかりがしている。峠の茶屋があり、醤油のかぐわしい匂いも漂ってくる。早速、花より団子をきめこんで列にならぶ。三福だんごというらしいが、どれにしようかと散…

川上未映子の「黄色い家」、少女たちの黒歴史

川上未映子の「黄色い家」を読んでみた。 ネタバレにならないように感想を述べてみたい。 主人公のわたしは、15歳のときに知り合った黄美子さんがネット記事で女性を不法に監禁し裁判にかけられていることを知る。 そしてわたしは黄美子さんが自分たちと過…

日台をむすぶ歴史秘話、張良澤先生の証言

張良澤先生 私の早稲田大学時代の恩師・西川潤先生は、「飢えの構造」などベストセラーの本を出し、近年でも「共生主義宣言」「グローバル化を超えて―脱成長期日本の選択」「新・世界経済入門」など名著を出され、南北問題や格差問題などを手がけ、現代の諸…

村上隆の世界:世界は奇怪な「もののけ」に満ちているのか⁉

京都の京セラ美術館で開催されている「村上隆もののけ京都」展を見てきました。 会場にはいる前に邪鬼を踏みつける巨大な「阿像」と「吽(うん)像」が迎えてくれます。 最初に展示されているのは岩佐又兵衛の「洛中洛外図屛風」をもとにした「洛中洛外図」…

開拓社「医療現場の英語表現」プレゼント&「音楽理論と文法理論」のお知らせ

開拓社のプレゼントキャンペーンの『医療現場の英語表現』のプレゼント ご希望の方は 下記のXの「開拓者広報アカウント」にて応募いただきたいと思い ます。 抽選で3名の方にプレゼントされます。 開拓社第53弾大好評の「仕事力・趣味力アップ英語塾シリ…

芥川賞受賞作・九段理江:東京都同情塔

この小説の冒頭にこう書かれている。 「バベルの塔の再現。シンパシータワートーキョーの建設は、やがて我々の言葉を乱し、世界をばらばらにする」 とても意味深な文章ではないだろうか。バベルの塔とは、旧約聖書の創世記で人類がノアの大洪水のあと、天に…

メッセンジャーアプリ、フォートトーク最高に面白い!

天才的科学者・苫米地英人博士が開発した 無料で使えて無料でダウンロードできる メッセンジャーアプリ「フォートトーク」 個人情報漏洩のリスクのない優れもので、最高 新機能のAIを使って画像を自分のなりたいイメージでアニメ化できる「アニメイズフュー…

哀れなるものたち

この映画は冒頭で、ブルーの衣装を着た女性が19世紀末のロンドンのビクトリア・ブリッジから身投げするシーンからはじまる。そして、その身投げした女性のお腹には胎児がいた。 フランケンシュタインのような顔をした天才的外科医のバクスターは身投げした…

横山美術館・講演会の超レアDVDプレゼント

開拓社の新春プレゼント 企画としまして、横山美術館「錦光山と帯山」展の関連講演会 『京薩摩と錦光山の魅力をさぐる』(講師錦光山和雄)の超レアDVD が ・開拓社広報の新春プレゼントの投稿をRT&開拓者広報をフォロー・抽選で4名様 ・2月末まで抽選プ…

PERFECT DAYS

役所広司の演じるこの映画の主人公は初老の男だ。彼はスカイツリーの見えるエリアの古びた家に住んでいる。場所は押上らしい。 彼は独身らしく早朝に起きて、フトンを畳み、植物に水をやり、歯を磨き、飯も食わずに、自動販売機で缶コーヒーを買い、それを飲…

牧野富太郎記念庭園

練馬区大泉学園にある「牧野記念庭園」に行ってきました。 まず最初にNHKの朝のテレビ小説「ランマン」で有名になったスエコササを見ました。 隣の石碑には 家守りし妻の恵みや我が学び 世の中のあらむかぎりやすゑ子笹 と、 借金ばかりの生活苦に耐えた壽衛…

日本人の目、アメリカ人の心

天台宗ハワイ別院の初代住職であった荒了寛師が心血をそそいで後世に残そうとした書が『日本人の目、アメリカ人の心』です。 この本の原著は『Japanese Eyes、American Heart』です。天才的科学者・苫米地英人博士が惜しみない全面的な支援をして、原著を翻…

三代東山展ー宮永家の人々ー

二代宮永東山「彩釉華形香炉」©宮永東山家 もう終わってしまいましたが、「三代東山展ー宮永家の人々ー」展が京都の思文閣で開催されました。 三代東山展ー宮永家の人々ー 京都思文閣「三代東山展ー宮永家の人々ー」展 京都思文閣「三代東山展ー宮永家の人々…

新宿ゴールデン街三番街

"> むかし、新宿ゴールデン街三番街の奥にわたしの好きなミステリー作家の打海文三の文壇バー「文文(ぶんぶん)」があったという。 それで訪れてみた。 だが、もちろん「文文」はもうない。 そこで、三番街の路地にある狭い急な階段を上って、一軒のバーに…

旅するチョウ、アサギマダラ

いつだったかの朝日新聞に「季節を旅して」という記事が掲載されていて、旅するチョウとして知られるアサギマダラが、北海道で夏を過ごし、各地に飛来して、フジバカマの花の上を飛び回り、長距離を移動して南西諸島、台湾などで越冬すると書かれていました…

大洪水よ、我が亡き後に来たれ!

あまり聞きなれない言葉「人新世(ひとしんせい)」とは何なのだろうかという好奇心と今頃なぜ「資本論」なのかという興味から、「人新世の『資本論』」を読んでみました。 読んでみて、こういう考え方もあったのかと驚きました。 本書によれば、産業革命以…

「中学単語で高めるビジネス英語力」プレゼント🎁のお知らせ

ご希望の方は 下記の 開拓社広報で応募をお願いいたします。 開拓社第50弾大好評の「仕事力・趣味力アップ英語塾シリーズ」最新刊『中学単語で高めるビジネス英語』あなたが英語力を高めてキャリア&収入アップを図れるように開拓社は一緒に応援します・こ…

中国大陸の奥深くを旅した旅人のすがすがしさ

第二次世界大戦末期、内蒙古からチベット、インドと1800キロに及ぶ行程をラマ教の巡礼僧に扮して潜入し、8年にわたって黙々と歩いた「密偵」の苦難に満ちた旅の話で、今となってはどうでもいいと言えばどうでもいいような話なのだが、その旅人の孤高の…

Fantastic! AlessandroCordoさんのティーカップセット

©Alessandro Cordo イタリアのアンティック・コレクターのAlessandro Cordoさんが錦光山宗兵衛のティーカップセットをお持ちなので紹介させていただきたいと思います。 ©Alessandro Cordo ©Alessandro Cordo ©Alessandro Cordo ©Alessandro Cordo 上の画像を…

もう終わりましたが、横山美術館「錦光山と帯山展」の2つのTVニュースです。

"> "> ">ご覧いただければ幸いです。 ">最初は、中京テレビNEWSです。 【横山美術館】窯元「錦光山と帯山」の作品など約150点の陶磁器を展示 名古屋・東区 - YouTube 次は、愛知のニュース テレビ愛知です。 【陶器の特別展】明治時代の陶器「京焼」の特別展…

横山美術館「錦光山と帯山」展の講演会

Kylyu-shaped lidded large incense burner design、overglazed with gold 錦光山宗兵衛 「上絵金彩花文麒麟鈕大香炉」横山美術館蔵 ©横山美術館 名古屋の横山美術館「錦光山と帯山」展の関連イベントといたしまして、2023年9月24日に開催されました…

京都の宇治・赤雲窯訪問記

赤雲窯 岡田優氏作「白釉稜線鉢」 ©岡田優氏 京都の宇治市炭山の赤雲窯の陶芸家・岡田優(まさる)さまから、錦光山の高杯を持っているのでお譲りしてもいいという大変ありがたいご連絡があり、わたしが個人で保有するよりもすこしでも皆様の目にふれるよう…

ひょんなことから国会記者会館に

ひょんなことから今年の7月に国会記者倶楽部の会員になりました。 国会記者倶楽部の近くの「春秋」で食事をして、国会記者会館に行きました。 幹事の方から国会記者俱楽部の記者記章をもらいましたが、実際に取材をする ためには、もう一つのバッジも必要と…

サイゾーで苫米地英人博士の新連載スタート❣

#サイゾー11月号 が楽しみ #苫米地英人博士 が20年ぶりにサイゾーで 「#ドクター苫米地に聞け!」 #新連載スタート サイゾー11月号は 「僕たちは洗脳されてるんですか?」 動画「#ドクター苫米地の洗脳批評」 QRコード付き Amazonリンク先 https://o…

帯山与兵衛の美の秘密:Martin Reynolds氏の知見

Mr.Martin Reynolds Taizen collection ©Mr.Martin Reynolds わたしはかねてから粟田で禁裏御用を勤めていた粟田焼の名家である、九代帯山与兵衛の雅で華麗な世界はどのようにして出来たのだろうかと思っていました。 そんな折に、イギリス人で帯山与兵衛コ…