お笑い芸人のゆりあんレトリィバァが作ったホラー映画で、国際的な映画賞である台北金馬映画祭で受賞しているというので、怖いもの見たさもあって見に行ってきました。
一度好きになると、その男を執拗に追いかけまわし、男に一生取り憑いて離れないという、バサバサの長い髪をして巨大な身体をした禍々女がテーマだけに充分に怖いホラー映画でした。
最初は、しんすけが、次いでひろしがという具合に次々と男が殺されていくのです。それも目玉をくり抜かれ悲惨な殺され方をするのです。その禍々女は、恨みを持った亡霊のようで取り憑かれた男にしか見えないので、周りの人にとっては一人芝居で狂い死したようにしか見えないのです。
大学で彫刻を作成しているひろしの場合、彼は好な女性である望月瑠美の彫像を作るのですが、南沙良が演じる早苗という美大生が現れて、わたしはあなたが好きだと言って、いくらひろしが嫌いだと言ってもつきまとい、最後には目玉をくり抜かれて殺されるのです。
誰が殺したのか分からないのですが、吉田百合花という女生徒が下駄箱にラブレターを忍ばせたのですが、それを皆んなからからかわれ、好きな相手から罵られて、屋上から跳び降りて、その彼女の霊が禍々女ではないかと思わせるのです。
これ以上はネタばれになるといけないので、触れませんが、早苗がひろしの葬儀場に行き、そこから遺影を持って自分の部屋にもどってからの早苗を演じる南沙良のシュールな演技は絶品といえましょう。
部屋のなかには、ひろしらしき彫像がいくつかあり、早苗はそのひろしの彫像を抱きしめて、大好きと言って、これでもかと言うくらい、笑ったり、ベロを出したりするのです。
しまいには、壁にひろしの巨大な顔の絵が描かれて、口の部分だけがつぼまった穴になっていて、早苗は全身に油を塗りたくて、その穴のなかに入りこんでしまうのです。南沙良の演技は圧巻であり、これほどシュールな画面はなかなか見られないのではないでしょうか。
この映画は、筋はないようで、ちゃんとあり、最後には誰が男たちを殺したかという落ちもあるのですが、こんな鬼気迫るような女の恋、狂気を描いた映画を作った監督のゆりあんレトリィバァは確かな才能の持ち主だと感じました。
恐らくは、多くの女性は幸せに生きているのでしょうが、この映画のように、男性との関係でつらい思いをしたり、理不尽な扱いに不満、うらみ、つらみを抱いている女性もいることでしょう。もしかしたら、そんな女性たちの生きづらさが、禍々女を生んでいるのかも知れないと思うと、背筋が寒くなりました。
かなり怖い映画ですので、あまりお勧めはしませんが、ご興味かあれば、ご覧ください。
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著書「京都粟田焼窯元錦光山宗兵衛伝 世界に雄飛した京薩摩の光芒を求めて」
「粟田、色絵恋模様 京都粟田焼窯元錦光山宗兵衛外伝」
著書「京都粟田焼窯元錦光山宗兵衛伝 世界に雄飛した京薩摩の光芒を求めて」「粟田、色絵恋模様 京都粟田焼窯元錦光山宗兵衛外伝」
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